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Q&A よくある質問

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詳細
チェルノブイリ事故では放射能汚染が深刻でしたが、なぜ原爆の場合にはそれほどでもなかったのでしょうか?
背 景
チェルノブイリ原発事故に伴う放射性物質の放出

基本情報
チェルノブイリ原発の核燃料は合計180トン、ウランの濃縮度は2%。すなわち、ウランだけでは3,600 kg。大気中に放出された燃料は 7トンと推定(ウランに換算して200 kg相当)。核燃料の中に含まれる核分裂物質の量は、核燃料を長く燃焼させるほど増える。

広島原爆のウラン総量は濃縮度不明だが、ウランだけで推定64 kgくらい。核分裂反応はこのうちの1.56%程度(ウラン約1 kg)に生じたにすぎないようである。

原発の事故で炉心が溶けると、揮発性の放射性物質は大量に空中に放出される。希ガスは100%、ヨウ素は50−60%、セシウムは20−40%が放出されたと推定されている。

  1. 全体の核燃料の量が、チェルノブイリ原発(180トン、ウランに換算して3,600 kg)では広島原爆(爆弾の総重量は約4トン、ウランに換算して約64 kgと推定されている)と比較して100倍以上多い。
  2. 原発事故は炉心が溶けるという状態になったので、熱により拡散しやすい揮発性の放射性物質は大量に放出された。希ガスは100%、ヨウ素は50−60%、セシウムは20−40%が放出されたと推定されている。従って、放出された核燃料物質自体は全体の数%(7−10トン)と推定されているが、放出された放射能の量は放出された核燃料の量に比例せず相当多い。
  3. 広島原爆で核分裂を生じたのはウラン全体の1.56%くらい(1 kg)と推定されている。原爆は空中で爆発したので、火の玉となり火球は高温のため上昇して成層圏に達した。一部は黒い雨となって地上に降ったが、その他は風によって運ばれ薄められて広範囲に分散した。