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放射線影響研究所用語集

脱毛

脱毛は急性放射線症状の一つです。

毛髪は、毛包または毛球中にある細胞群により作られている蛋白質からできています(脱毛の仮説的機序参照)。放射線または有毒化学物質(例えば、がんの化学療法に使う薬剤)に被曝するとこれらの細胞は死んでしまいます。その結果個々の毛髪は徐々に細くなり、くしを通したとき簡単に折れてしまいます。この現象を毛髪の喪失すなわち脱毛と言っています。

原爆被爆後の数日から数週間の間、重度被爆者は発熱、吐き気、嘔吐、食欲減退、血便を伴う下痢、脱毛、紫班 または点状出血、のどまたは口内の痛み(鼻咽頭潰瘍)、および歯ぐきの衰退および潰瘍(壊死性歯肉炎)を経験しました。これら症状の発生時期は異なりますが、一般に重度被爆者においてはより早い時期に発生しました。

編集者注定義はWilliam J Schull著 The Effects of Atomic Radiation. A Half-Century of Studies from Hiroshima and Nagasaki, Wiley-Liss, New York, NY, 1995. p12より引用。
このテーマについての参考文献
京泉誠之:重症複合免疫不全マウスにおけるヒト毛髪の生長と脱毛。RERF Update 7(2):4-5, 1995
DO Stram:放射線感受性それとも線量推定の誤差? RERF Update 1(2):5, 1989
DO Stram, 水野正一:重度脱毛に関するデータを用いたDS86原爆放射線線量推定法の解析。放影研業績報告書 TR 1-88