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放射線影響研究所用語集

染色体突然変異:均衡型構造再配列

自然発生的および放射線照射後のいずれの場合でも、細胞は染色体切断端を誤って再結合することがあります。こうした再結合が1つの染色体内で生じた場合、2個所の切断端の間に挟まれた染色体分節の方向が逆になります。これを逆位と呼びます。切断された染色体末端の再結合が2つの染色体にかかわる場合、2つの異常染色体ができます。これらの異常染色体はそれぞれ他の染色体の一部と結合し、自身の染色体の一部が欠落しています。これらを転座と呼んでいます。
転座の結果遺伝物質が喪失することがない限り、細胞に生物学的異常を生じることはまれです。転座が均衡型であるならば、転座を有する生殖細胞(卵子または精子)に由来する子孫にも異常は見られません。しかしながら、転座を有する個体内で生殖細胞が形成される際、卵子または精子内の染色体分布が時折正常でないこと(つまり、不均衡の場合)があり、これが流産、子供の奇形、精神遅滞の原因となることがあります。 不妊の一因として男女のどちらかが転座保有者であることが認められてます。