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放影研報告書(RR) 3-00

対照群が集団の線量反応回帰に与える効果: 原爆被爆者におけるリスク推定を用いた一例

Cologne JB, Preston DL
Health Phys 80(5):491-6, 2001
要 約
疾病の罹患率または死亡率にかかわる非制御の因子に関して、被爆者と比較可能ではない対照群に基づいて解析を行う場合は、集団に基づいた線量反応の解析に偏りが生じる可能性がある。非常に低い線量域を含む範囲の線量に関するデータが存在する場合、被爆者のみの副次集団から得られた回帰切片に基づいて内部で標準化した回帰解析を行うことにより、そのような対照群による偏りの影響を受けないリスク推定値が得られる。原爆被爆者から成る寿命調査集団では、推定線量がゼロの人はゼロでない人よりも広範囲な地理的分布を示す。地域により死亡率に差があるため、線量がゼロの人はバックグラウンド率の推定値に偏りを生じさせ、それによって放射線リスクに関する推論に影響を与えるかもしれない。このことは、本報告において全死因による死亡率を用いて説明する。対照群を一定の地域によって定義した副次集団のみに限定すると、リスク推定値はほぼ 6%の増加から 8%の減少まで変動した。この偏りは、SMR型の推定値を回帰モデルで用いることにより修正できる。この場合、年齢、時間、および性による影響を推定する上で安定性あるいは精度のために必要であれば、解析の中で対照群を残しておくことができる。対照群における被曝群との異質性を考慮することは、影響の大きさがこうした異質性に匹敵するような低線量域に焦点を当てて線量反応を研究する際には特に重要である。