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放影研報告書(RR) 9-00

原爆被爆者の血圧に対する加齢および放射線被曝の影響

原爆被爆者の血圧に対する加齢および放射線被曝の影響
佐々木英夫, Wong FL, 山田美智子, 児玉和紀
J Clin Epidemiol 55(10):974-81, 2002
要 約
成人健康調査(AHS)は縦断的研究であり、その一環として1958年以降2年ごとに血圧の測定が行われている。今回の研究は、AHS集団について連続的に測定されたデータに混合影響モデルを当てはめることにより、(1)血圧における年齢に関連した変化の検討、および(2)放射線影響の検出を目的として実施した。収縮期血圧(SBP)に縦断的推定モデルを当てはめると、男女共に 30歳から 80歳まで線形の上昇が認められた。拡張期血圧(DBP)は 65歳頃まで線形に上昇し、その後は横ばいとなった。また、出生コホート間でDBPの縦断的傾向に著しい差異が認められた。この傾向は男性で特に顕著であり、コホートが若年であるほどDBPレベルが高かった。今回の解析では、SBPとDBPの縦断的変化のいずれにも、小さいが統計的に有意な電離放射線の影響が認められた。この現象は電離放射線が血管の変性に影響を与えることを示唆している。

J Clin Epidemiol, 55(10):974-81,2002, Sasaki H. Wong FL, Yamada M. Kodama K, The effects of aging and radiation exposure on blood pressure levels of atomic bomb survivors, © 2002 Elsevier Scienceの許可を得て掲載。