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放影研報告書(RR) 3-01

マヤック放射線作業従事者のリンパ球におけるFISHによる染色体異常頻度の測定と慢性被曝条件下における転座誘発率の推定

Burak LE, 児玉喜明, 中野美満子, 大瀧一夫, 伊藤正博, Okladnikova ND, Vasilenko EK, Cologne JB, 中村 典
Int J Radiat Biol 77(8):901-8, 2001
要 約

目的
 マヤック放射線作業従事者の血液リンパ球について蛍光 in situハイブリダイゼーション(FISH)を用いて転座頻度を測定し、慢性被曝下における転座誘発率を推定する。

材料と方法
 マヤック核処理施設における放射線作業従事者 27人と対照となる 2人から得られたリンパ球について、染色体1番、2番、4番のプローブを用いたFISH法により検査を行った。フィルムバッジ情報に基づく作業者の公式線量は 0Gyから 8.50Gyであった。

結果
 線量ゼロ群(7人)のゲノム相当の転座頻度(FG)は、2.30±0.75%(平均±標準偏差)であり、ポアソン回帰解析の結果得られた最上のフィット関数は FG(%)=2.96(±0.39)+0.69(±0.14)D+0.12(±0.05)Aであった(ここで Dはフィルムバッジによる Gy単位の線量、は 67歳を中心とする年齢)。リンパ球の前駆細胞が存在する主要な組織の骨髄における放射線量として考えると、転座誘発率は 1Gy当たり 1%近くになった。

結論
 今回、in vivoで推定された誘発率は、種々の in vitroにおける研究から推定された1次係数より大体において低いものであった。