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放影研報告書(RR) 6-02

体内に沈着したアルファ粒子放射線と組織型別肝臓がんおよび肝硬変の関連について:発表済みデータの解析

Sharp GB
J Radiat Res 43:371-80, 2002
要 約
トロトラスト(かつて放射線造影剤として使用されていた二酸化トリウムのコロイド懸濁液)を投与された患者に関する研究、および体内に吸収されたプルトニウムに被曝したロシア人核兵器製造作業従事者に関する研究によれば、高LET放射線への慢性被曝により人体に肝臓がんが発生することが示されている。これらの放射線被曝と肝臓がんの組織型別のリスク推定に関する報告はまだない。ドイツ、デンマーク、ポルトガルおよび日本のトロトラスト投与コホートとロシア人作業者に関して発表済みのデータを腫瘍登録データと組み合わせたところ、肝腫瘍の三つの主要な組織型(肝細胞癌[HCC]、胆管癌[CC]、および血管肉腫[HS])について、トロトラスト被曝に対する有意に高いリスクが全体的に認められた。対照的に、ロシア人作業者が被曝した比較的低いアルファ粒子線量と有意に関連した肝腫瘍はHSのみであった。

トロトラスト被曝者の 1,000人当たりの過剰症例数は肝臓がんの三つの組織型について類似していたが、プルトニウム被曝についてはこれらより少なかった。トロトラスト被曝群におけるHSとCCのオッズ比(OR)はHCCのORと比較して、HSでは26−789倍、CCでは1−31倍高かった。トロトラスト被曝群における肝硬変のORは2.7(95%信頼区間[CI]、2.2−3.4)から6.7(95% CI、5.1−8.7)までの範囲であった。