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放影研報告書(RR) 1-03

心血管疾患死亡危険因子としての血清尿酸値:長期間の原爆被爆者コホート調査

箱田雅之, 増成直美, 山田美智子, 藤原佐枝子, 鈴木 元, 児玉和紀, 笠置文善
J Rheumatol 32(5):906-12, 2005
要 約

目的
 血清尿酸値と心血管疾患による死亡リスクとの相関の有無を明らかにする。

方法
 10,615人の日本人(原爆被爆者コホート)について、1966−1970年に測定された血清尿酸値と、その後1999年までの心血管疾患による死亡および全死亡との相関を、Cox比例ハザードモデルを用いて解析した。

結果
 24.9年間の平均観察期間中に、5,225人の死亡が確認され、そのうち1,984人は心血管疾患による死亡であった。男性では、年齢を調整すると、血清尿酸値の上昇は心血管疾患による死亡および全死亡と相関していた。肥満度、喫煙、飲酒、収縮期血圧、コレステロール値、および高血圧、糖尿病、心血管疾患の既往といった、その他の心血管疾患危険因子について更に調整したところ、男性では、血清尿酸値の上昇は全死亡とは相関したが、心血管疾患による死亡とは相関が見られなかった。女性では、これらの調整を行った後も、血清尿酸値の上昇は心血管疾患による死亡および全死亡と有意に相関していた。

結論
 血清尿酸値の上昇は、女性では心血管疾患による死亡と有意に相関し、全死亡とは男女ともに有意に相関していた。

要約はThe Journal of Rheumatologyの許可を得て掲載した。