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放影研報告書(RR) 4-03

広島・長崎の原爆被爆者における女性乳がんの罹患率、1950−1990年

Land CE, 徳永正義, 小山幸次郎, 早田みどり, Preston DL, 西森一正, 徳岡昭治
Radiat Res 160(6):707-17, 2003
要 約
寿命調査(LSS)集団における罹患率調査により、1950年から1990年までの期間に乳がんと診断された1,059人の患者について1,093例の乳がんが認められた。この集団の以前の乳がん罹患率調査と同様に、線形で統計的に高い有意性を示す放射線量反応が見られた。被爆時年齢()および到達年齢()による線量反応の修飾という点に特に留意して解析を行った。線量別の過剰相対リスク(ERR1Sv)は、値および値が高くなるにつれて減少した。およびを指数関数的年齢修飾因子とする線形線量反応モデルを用いて解析を行ったが、上記の2変数の間に線量反応の修飾因子としての決定的な差異は見られなかった。ERR1Svが年齢について単調であることを唯一の必要条件とする修正単調回帰法により、およびはどちらも線量反応の重要な修飾因子であることを示唆する新たな見解が得られた。20歳未満の被爆は、それより高い年齢での被爆と比べて、より高いERR1Svに関連していたが、20歳未満の被爆について被爆時年齢に伴う規則的な変動を示す証拠は得られなかった。ERR1Svは到達年齢が高くなるにつれて減少し、35歳前後の減少が群を抜いて大きかった。以上の結果について説明を試みると同時に、追加情報が得られる可能性のある調査方法について検討した。