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放影研報告書(RR) 7-03

親の原爆被爆に関連する被爆二世のがんの罹患増加は認められなかった

和泉志津恵, 小山幸次郎, 早田みどり, 陶山昭彦
Br J Cancer 89(9):1709-13, 2003
要 約
我々は、親の原爆放射線被曝が子供におけるがん罹患率を増加させるか否かについて調査した。1946年5月から1984年12月までに誕生し、1958年1月の時点でがんにかかっていなかった 40,487人を研究対象とした。彼らの片方の親または両親は、原爆投下時に広島または長崎にいた。地域腫瘍登録データを用いて、1958−1997年のがん罹患データをCox回帰モデルにより解析した。市、性、出生年、住居移転を調整して、父親および母親の放射線被曝の影響を調べた。追跡期間中に、575例の固形がんと68例の血液がんが診断された。診断年齢の中央値は39.7歳だった。線量の中央値は、15,992人の被曝した(5ミリシーベルト以上または線量不明)父親において 143ミリシーベルト、10,066人の被曝した母親において 133ミリシーベルトであった。被曝した親の子供のがん罹患率は、基準となった親(0−4ミリシーベルト)の子供のものと比べて高くなかった。また、線量の増加に伴って、罹患率は増加していなかった。両親が共に被曝した 3,568人の子供において、調整した全がんのリスク比は 0.97(95%信頼区間0.70−1.36)であった。しかしながら、症例数が少ないため、今の時点では、がんの罹患が増加する可能性を否定することはできない。