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放影研報告書(RR) 8-03

コホート内症例対照研究における被曝についてのカウンター・マッチングを用いた対照者選定による相互作用検出力の効率の改善

Cologne JB, Sharp GB, 錬石和男, Verkasalo PK, Land CE, 中地 敬
Int J Epidemiol 33(3):485-92, 2004
要 約
背景 コホート内症例対照研究で集団の一部を用いることにより、集団全体で測定されたリスク因子への被曝の影響調査が補強され、調査対象者全員に関して実際には評価されていない追加的な因子による交絡または影響修飾の調査が可能となるかもしれない。被曝が既知の連続変数であり、高線量がまれである場合において、被曝についてのマッチング、被曝についてのカウンター・マッチング、無作為抽出という三つの対照者選定法を比較して、どの方法が最も効率的であるかを検討した。

方法
 原爆放射線被曝と血清エストラジオール値が乳がんに及ぼす同時効果を調べる目的で計画された症例対照調査において、4種類の対照と症例の比(1:1、2:1、4:1、8:1)を用いて相互作用の検出力を推定した。被曝線量は集団全体で測定されているが、血清エストラジオール値も真の相互作用の程度も不明なので、エストラジオール値およびエストラジオールと放射線の相互作用の仮定レベルをシミュレートした。

結果
 相互作用の検出力は、対照を2例以上にしたマッチングとカウンター・マッチングの二つが同様に、無作為抽出より高かった。

結論
 カウンター・マッチングは一般に無作為抽出と同程度かそれ以上に効率的であるが、被曝についてのマッチングでは効率が失われて被曝リスク推定が困難となる。従って、複数のリスク因子の同時効果に関するコホート内症例対照研究を行う際、リスク因子の一つが既に集団全体で測定されている場合には、カウンター・マッチングによる対照者の選定を推奨する。

Cologne JB, Sharp GB, Neriishi K, Verkasalo PK, Land CE, Nakachi K: Improving the efficiency of nested case-control studies of interaction by selecting controls using counter matching on exposure. International Journal of Epidemiology 33(3):485-492, 2004.


要約はInternational Epidemiological Associationの許可を得て翻訳した。