Menu does not appear
-- SiteMap

放影研報告書(RR) 18-03

原爆被爆者における白内障

皆本 敦, 谷口寛恭, 芳谷伸洋, 向井 聖, 横山知子, 隈上武志, 津田恭央, 三嶋 弘, 雨宮次生, 中島栄二, 錬石和男, 飛田あゆみ, 藤原佐枝子, 鈴木 元, 赤星正純
Int J Radiat Biol 80(5):339-45, 2004
要 約
目的 被爆から55年後の原爆被爆者に眼科調査を行った。

対象者および方法 被爆時(1945年)の年齢が13歳以下の被爆者、または1978−1980年の間に前回の調査を受けた被爆者。2000年6月から2002年9月に行った検査では、細隙灯顕微鏡検査、デジタル写真撮影を行い、アウトカム変数として水晶体3部位(核、皮質、後嚢下)の白内障等級評価システムを用いた。最下等級を基準として、年齢、性、都市、線量、および種々の白内障危険因子を説明変数として用い、比例オッズ・ロジスティック回帰解析を行った。個人の両眼で等級が異なる場合、悪い方の等級を用いた。

結果 1Sv当たりの核色調のオッズ比は1.07(95%信頼区間[CI] 0.90, 1.27)、核混濁は1.12 (95%CI 0.94, 1.30)、皮質混濁は1.29 (95%CI 1.12, 1.49)、後嚢下混濁は1.41(95%CI 1.21, 1.64)であった。前回の調査で後嚢下混濁を認めた13人を除いても結果は同じであった。

結論 原爆被爆者において二つの型の白内障に有意な放射線の影響が認められた。