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放影研報告書(RR) 26-03

2000-2002年の原爆白内障データの再解析:閾値解析

中島栄二, 錬石和男, 皆本 敦
Health Phys 90(2):154-60, 2006
要 約
以前行われた原爆被爆者の白内障有病率調査に対する統計学的に最適のモデルを得るため、胎内被爆者を除き、線量推定方式DS02を使用して、1人の眼科医によって再診断され、更新されたデータセットでの閾値モデルの適合度を調べた。その結果、730人の被爆者で皮質白内障と後嚢下混濁の閾値の 90%信頼限界の下限が0 Svだったので、閾値が0 Svより大きいと結論づけることはできなかった。閾値線量の点推定値は、皮質白内障で0.6 Sv(90%信頼区間[CI]、<0.0-1.2 Sv)、後嚢下混濁で0.7 Sv(90% CI、<0.0-2.8 Sv)であった。閾値がないとして詳しい回帰解析を行った結果、核色調と核混濁では線量反応は認められなかった(p > 0.40)。皮質白内障では有意な線量効果が認められ(p = 0.002)、シーベルト当たりのオッズ比(OR/Sv)は1.30(95% CI、1.10-1.53)で線量効果修飾因子は見られなかった。後嚢下混濁では有意な線量効果を認め(p < 0.001)、OR/Svは被爆時年齢10歳で1.44(95% CI、1.19-1.73)であった。この線量効果は被爆時年齢の増加と共に有意に減少した(p = 0.022)。胎内被爆者では線量反応は見られなかった(p > 0.20)。