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放影研報告書(RR) 2-04

動脈硬化の有病率と原爆放射線被曝の関係について:放影研成人健康調査

山田美智子, 内藤久美子, 笠置文善, 増成直美, 鈴木 元
Int J Radiat Biol 81(11):821-6, 2005
要 約
目的 原爆放射線被曝が無症候性の動脈硬化の有病率に影響しているかどうかを調べる。

対象と方法 広島の原爆被爆者1,804人に対し、横断的調査で、単純胸部撮影による大動脈弓の石灰化と超音波検査による総頚動脈の内膜中膜肥厚(IMT)を調べた。可能性のある交絡因子を調整して、動脈硬化性変化と放射線被曝の関連を評価した。

結果
 多変量ロジスティック回帰解析の結果は、大動脈弓石灰化が放射線被曝と有意に関連していることを示した(p < 0.05)。被曝線量1 Gyに対する大動脈石灰化のオッズ比は男性で 1.30(95%信頼区間[CI]:1.05-1.53)、女性で1.31(95% CI:1.13-1.51)であった。頚動脈のIMTは放射線量によって有意に変化しなかった(p = 0.18)。

結論
 原爆被爆者において、放射線量は大動脈の動脈硬化有病率を助長したが、頚動脈の動脈硬化では影響を認めなかった。