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放影研報告書(RR) 22-04

日本人集団における良性消化器疾患のリスク因子としての喫煙・飲酒習慣:放影研成人健康調査

山田美智子, Wong FL, 藤原佐枝子, 立川佳美, 鈴木 元
Digestion 71(4):231-7, 2005
要 約
背景
 良性消化器疾患と喫煙ならびに飲酒習慣の関係は報告されているが、欧米の集団においても日本人集団においても一貫した結果は得られていない。

方法 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、慢性肝疾患ならびに肝硬変、胆石症の発症のリスク因子としての喫煙と飲酒習慣について、1958年から1998年までの間に2年ごとに収集された成人健康調査の縦断的データを用いて調べた。1958−1998年の間に1,093例の胃潰瘍、437例の十二指腸潰瘍、2,054例の慢性肝疾患ならびに肝硬変、および1,136例の胆石症が、既往歴、透視または内視鏡検査、超音波検査によって新規に確認された。喫煙歴と飲酒歴は、異なる時期に実施されたそれぞれ5回と3回の質問票調査によって得られた。都市、性、年齢、出生コホート、年代、および放射線量を調整した後、喫煙歴なしに対する喫煙歴ありの相対リスク(RR)と、飲酒歴なしに対する飲酒歴ありのRRを推定した。

結果 解析結果は、喫煙と胃潰瘍(RR: 2.03、95% CI: 1.71−2.41)、十二指腸潰瘍(RR: 1.31、95% CI: 0.99−1.72)、慢性肝疾患ならびに肝硬変(RR: 1.23、95% CI: 1.08−1.39)、および胆石症(RR: 1.19、95% CI: 1.02−1.40)との正の関係、また飲酒と慢性肝疾患ならびに肝硬変(RR: 1.10、95% CI: 0.99−1.23)との正の関係を示した。

結論 日本人集団における前向き研究で、消化性潰瘍、慢性肝疾患、胆石症の発症率は喫煙により有意に増加し、また慢性肝疾患は、同時に飲酒でも発症率が有意に増加した。