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放影研報告書(RR) 13-06

広島コホートにおける身長低下、脊椎変形と健康関連QOL

増成直美, 藤原佐枝子, 仲田義啓, 中島栄二, 中村利孝
Osteoporos Int 18(11):1493-9, 2007
要 約
要旨 高齢の日本人男女2,021人の集団において、EQ-5D質問票(European quality-of-life five-domain questionnaire)を用いて健康関連の生活の質(QOL)を調査した(移動の程度、身の回りの管理、普段の活動、痛み、不安)。その結果、全体としては、身長低下と脊椎変形は独立して生活の質を下げていることが分かった。個々の項目について比較した場合は、身長低下の方が脊椎変形よりも影響が強いように思われたが、統計学的に有意ではなかった。

緒言 脊椎変形は、日常生活動作や生活の質を低下させ、死亡率を上昇させる。身長低下は、脊椎変形の罹患の結果であると考えられてきたが、近時ほかにも身長低下を引き起こす要因が疑われ始めた。本研究では、身長低下のある高齢者と脊椎変形のある高齢者についてEQ-5Dの違いを検討した。

方法 対象者は、2002-2003年に健康診断を受け、EQ-5D質問票に回答した広島コホートの57歳から101歳までの男女2,021人である。脊椎変形は、胸部側面および脊椎のX線像を用いて、半定量的評価法により判定した。身長低下は、1958年から2年ごとに実施されている定期健診で測定された最高値から、2002-2003年の健診時の値を差し引いた。解析には、線形回帰分析、順序多値ロジスティック回帰分析およびBonferroni検定を用いた。

結果 男性83人および女性314人が脊椎変形に罹患していた。身長低下の平均値は、男性2.2 cm、女性3.9 cmであった。4 cm以上の身長低下(P < 0.01)および脊椎変形の既往(P = 0.04)は、性・年齢調整後のEQ-5Dスコア低下の独立した危険因子であった。

結論 本研究において、身長低下と脊椎変形は、高齢者のEQ-5Dに対して有意に、それぞれ独立して影響していることが示された。

Springerの許可を得て掲載。 この出版物はSpringerLinkにて入手可能。DOI: 10.1007/s00198-007-0392-2
(c) International Osteoporosis Foundation and National Osteoporosis Foundation 2007