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放影研報告書(RR) 14-06

日本人集団における認知症、アルツハイマー病、血管性認知症の発症率:放射線影響研究所成人健康調査において

山田美智子, 三森康世, 笠置文善, 宮地隆史, 大下智彦, 須藤慎治, 池田順子, 松井和子, 中村重信, 松本昌泰, 藤原佐枝子, 佐々木英夫
Neuroepidemiology 30:152-60, 2008
要 約
目的 日本人集団における認知症の年齢、性、タイプ別発生率を求め、教育レベルの影響を調べることである。

方法 2,286人の認知症のない60歳以上の対象者を2年ごとの2段階の健診により5.9年追跡した。

結果 206例の認知症がDSM IVにより新たに診断された。1,000人年当たりの発生率は男性12.0、女性16.6であった。NINCDS-ADRDA診断基準により80例のprobableアルツハイマー病(AD)、50例のpossible ADが診断された。NINDS-AIREN診断基準により36例のprobable血管性認知症(VaD)、40例のpossible VaDが診断された。全認知症において年齢と教育歴は統計的に有意な影響を示した。Probable ADは年齢と共に顕著な増加を示し、教育レベルが高いほど減少した(p = 0.001)。Probable VaDは有意な性の影響(p = 0.033)と、性と年齢の交絡作用(p = 0.048)があったが、教育の影響は認められなかった(p = 0.26)。

結論 日本における最近の認知症発症に関する本研究において、ADは主な認知症のタイプであり、VaDの減少とADの増加が示唆された。年齢、性、教育の影響は認知症のタイプによって異なった。

S. Karger AG, Basel の許可を得て掲載。