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放影研報告書(RR) 3-07

原爆被爆者調査における線量推定の確率誤差に関する考慮:改訂

Pierce DA, Vaeth M, Cologne JB
Radiat Res 170(1):118-26, 2008
要 約
放射線影響研究所が追跡調査している原爆被爆者の放射線推定線量の不正確な部分を考慮する方法は、最近の統計的手法を用いて改善することが可能である。最近、放影研の線量推定方式が全面改訂されたので、これについて見直すことは時宜を得ている。線量推定方式の改訂自体ではなく、新たな手法がこれらの方法の変更の妥当性を示すことが分かっている。線量推定誤差の種類や程度に関する推定に加え、従来および現在の方法はコホート内における真の線量の見かけ分布にも影響している。新しい計算式では、これらのインプットに関して、結果は適切かつ明確に示される。更に、統計学の文献では「従来型」および「Berkson型」と称される線量誤差の2成分に関する推定を利用することも現在では可能となっている。本報で述べるように、がん以外の生物学的影響について、誤差は従来想定されているものよりも若干大きいことを示唆する間接的な統計学的知見が得られている。必然的に、方法は線量誤差の程度に関する不確実な推定に依存しなければならないが、妥当性の範囲内において、その結果として得られるがんリスク推定値が、これらの影響をあまり受けないことが分かったことは我々を安心させるものである。