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放影研報告書(RR) 4-07

QT間隔短縮の2症例

森谷 学, 瀬戸信二, 矢野捷介, 赤星正純
PACE 30(12):1522-6, 2007
要 約
背景 QT間隔短縮の疫学的背景は依然明らかではない。我々は縦断的なコホート研究によってQT間隔短縮の発生率や臨床的な特徴を明らかにすることを試みた。

方法 19,153人(男性7,525人、女性11,628人)を対象として、得られる心電図すべてを1958年から2003年まで縦断的に検討した。QTc 350 ms以下をQT間隔短縮と定義した。

結果 19,153人のうち2人がQT間隔短縮に該当し、QT間隔短縮の有病率は0.01%、発生率は0.39/100,000人年と推定された。どちらの症例も心臓病による突然死の家族歴やQT間隔に影響を与える可能性のある薬剤の内服はなかった。症例1は虚血性心疾患の既往のある女性で、症例2は26歳の時に最初のQT間隔短縮を生じた60歳の男性で、基礎心疾患として洞不全症候群を有していた。

結論 本研究の対象者19,153人のうち、心室性不整脈や心房細動、突然死の高い危険性と関連するQT短縮症候群と思われる症例は見られなかった。2例がQTc 350 ms以下のQT間隔短縮症例と確認され、有病率と発生率を推定した。これらの所見によりQT間隔短縮と器質的または電気生理学的心疾患との臨床的関連性が示唆された。

Moriya M, Seto S, Yano K, Akahoshi M: Two cases of short QT interval, PACE 30: 1522-6, 2007.
出版社 Wiley-Blackwell Publishing Ltd.の許可を得て掲載。