Menu does not appear
-- SiteMap

放影研報告書(RR) 7-07

日本人集団について見た主要な部位のがんにおける死亡率および罹患率の教育レベルによる差異

西 信雄, 杉山裕美, Hsu WL, 早田みどり, 笠置文善, 馬淵清彦, 児玉和紀
Ann Epidemiol 18(7):584-91, 2008
要 約
目的 日本人の集団において教育と、主要な部位のがんにおける死亡率および罹患率との関連を調べることを目的とした。

方法 対象者は1978年の郵便調査に回答した75歳未満の32,883人とした。がん症例は2001年まで把握し、また死因は2003年まで確認した。Cox比例ハザードモデルにより、がん死亡あるいはがん罹患のハザード比を教育年数が9年以下、10-12年、13年以上の人の間で比較した。

結果 全部位のがん死亡について見ると、男女とも年齢調整モデルで、教育年数が長いほど死亡率が低いという統計学的に有意な減少の傾きが観察されたが、多変量調整モデル(年齢、肥満指数[BMI]、喫煙、放射線量、都市で調整)では統計学的に有意な差は認められなかった。主要な部位のがん(胃、結腸/直腸、肝臓、肺、女性の乳房)の死亡について見ると、男性の肝がんで、有意な減少の傾きが多変量調整モデルで観察された。罹患について見ると、男性の全部位のがんをまとめた場合、男性の肝がんと前立腺がん、女性の肺がんにおいて有意な減少の傾きが多変量調整モデルで観察された。

結論 がんの罹患率および死亡率における教育年数による差は、全般に比較的小さかったが、男性の全部位のがんをまとめた場合、男性の肝がんと前立腺がん、および女性の肺がんの罹患率は有意であった。

Ann Epidemiol 2008; 18:584-91 ©2008 Elsevier Inc.の許可を得て掲載。