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放影研報告書(RR) 8-08

男性における電離放射線被曝とリンパ腫死亡率の正の関係

Richardson DB, 杉山裕美, Wing S, 坂田 律, Grant E, 清水由紀子, 西 信雄, Geyer S, 早田みどり, 陶山昭彦, 笠置文善, 児玉和紀
Am J Epidemiol 169(8):969-76, 2009
要 約
本報告では、1)寿命調査(LSS)対象者で、広島・長崎での被爆時に15-64歳であった日本人原爆被爆者の男性20,940人、および2)1950-1986年に米国サウスカロライナ州のサバンナ・リバー・サイト(SRS)で雇用され核兵器関連作業に従事していた男性15,264人、という二つのコホートにおける電離放射線とリンパ腫死亡率の関係を検討する。すべての悪性リンパ腫と非ホジキンリンパ腫について放射線量と死亡率の傾向を評価した。被曝から発症までに5年の遅れを仮定した場合に、LSSおよびSRSコホートでリンパ腫死亡率と放射線量の間に正の関係が認められた(1 Sv当たりの過剰相対リスクは、それぞれ0.79[90% 信頼区間:0.10, 1.88]と6.99[90% 信頼区間:0.96, 18.39]であった)。ホジキン病による死亡を除外すると、関係の推定値は少し変化した。どちらのコホートにおいても、線量反応関係の証拠は主に被曝後35年以上経って認められた。これらの結果は、放射線誘発性リンパ腫の死亡率には長期的な誘発と潜伏期間があることを示唆している。

要約は出版社(Oxford University Press)の許可を得て翻訳した。