Menu does not appear
-- SiteMap

放影研報告書(RR) 10-08

放射線照射ヒト白血病細胞MOLT-4における活性酸素を発生しないカスペース非依存性細胞死

吉田健吾, 久保美子, 楠 洋一郎, 森下ゆかり, 長村浩子, 林 幾江, 京泉誠之, 瀬山敏雄, 中地 敬, 林 奉権
Cell Immunol 255(1-2):61-8, 2009
要 約
免疫細胞に対する電離放射線影響の理解を深めるために、我々は放射線照射によって胸腺由来のヒト白血病細胞MOLT-4に細胞死が誘導される過程を調べた。4 GyのX線照射の後、MOLT-4細胞は連続的な細胞内活性酸素の増加とミトコンドリア膜電位の減少を示し、最終的にはアポトーシスに至った。カスペース阻害剤z-VAD-fmkの存在下では、放射線照射細胞はアポトーシスではなく、ミトコンドリアの膨潤などのネクローシスの特徴を示した。このネクローシス細胞死の過程では、活性酸素の増加は検出されなかった。これらの結果から、MOLT-4細胞における放射線誘導アポトーシスは細胞内活性酸素の増加と一連のカスペースの活性化を必要とする一方で、アポトーシス経路が阻害された場合は、潜在するネクローシスの機構―それは細胞内活性酸素発生とカスペース活性化のいずれとも関係しない―が作動することが示唆される。

要約は出版社(Elsevier Inc.)の許可を得て翻訳した。