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放影研報告書(RR) 2-09

日本人原爆被爆者における電離放射線と白血病死亡率、1950-2000

Richardson D, 杉山裕美, 西 信雄, 坂田 律, 清水由紀子, Grant EJ, 早田みどり, Hsu WL, 陶山昭彦, 児玉和紀, 笠置文善
Radiat Res 172(3):368-82, 2009
要 約
本報は、寿命調査(LSS)対象者である日本人原爆被爆者における白血病型別の死亡率に関する初めての総括報告である。解析にはLSS対象者86,611人における1950-2000年の白血病による死亡310例が含まれる。推定骨髄線量と白血病死亡率の関係を評価するために、ポアソン回帰法を用いた。被爆後経過時間・被爆時年齢・都市・性別による放射線量と白血病死亡率の関係の変化に注目した。急性骨髄性白血病の1 Gy当たり過剰相対死亡率には、被爆後約10年でピークに達する二次線量反応関数が最もよく当てはまった。急性リンパ性白血病と慢性骨髄性白血病の死亡率には、被爆後経過時間によって変化しない線形線量反応関数が最もよく当てはまった。成人T細胞白血病は推定骨髄線量には関係していなかった。全体としては、観察された白血病死亡310例のうち103例が放射線被曝による過剰死亡と推定された。観察期間のうち最後の10年間(1991-2000年)では、>0.005 Gyに被曝した対象者の白血病死亡の推定寄与率は0.34であり、本集団において白血病死亡率への原爆の影響が50年以上継続していることが示唆された。