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放影研報告書(RR) 5-09

原爆被爆者における総白血球数と白血球分画の縦断的傾向

Hsu WL, 立川佳美, 錬石和男, 山田美智子, Cologne JB, 藤原佐枝子
J Radiat Res 2010(July); 51(4):431-9
要 約
原爆被爆者の健康に関する調査において、白血球数が放射線量に伴い増加していたことが以前の横断研究で示されている。しかし、白血球数に対する放射線および他のリスク因子の持続的影響はまだ確認されていない。この研究の目的は、1)原爆被爆者における原爆放射線量と白血球数・白血球分画との縦断的な関連性を調査すること、2)潜在的な交絡リスク因子(被爆時年齢や喫煙状況など)について検討し、更にそれらが線量反応の修飾因子であるか否かを検討することである。本研究では、広島と長崎の原爆被爆者7,562人を1964年から2004年まで調査した。繰り返し測定された白血球値を用い、線形混合モデルを用いて解析した。調査期間中、白血球数の経年的減少傾向が観察された。放射線被曝は長期にわたり白血球数ならびに白血球分画を上昇させる有意なリスク因子であった。男性では被爆時年齢が20歳未満、女性では被爆時年齢に関係なく、高線量(>2 Gy)被爆者の白血球数は有意に増加していた。しかし、低線量被曝が白血球に及ぼす影響は不確かなままである。白血球数に最も顕著な影響を及ぼすのは喫煙であり、その影響力は放射線被曝による影響よりずっと大きかった。