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放影研報告書(RR) 6-09

広島市における1998年から2000年に診断された小児がんの罹患率・生存率

杉山裕美, 西 信雄, 桑原正雄, 二宮基樹, 有田健一, 安井 弥, 笠置文善, 児玉和紀
Asian Pacific J Cancer Prev 10(4):675-80, 2009
要 約
日本ではこれまで小児におけるがんの罹患率、生存率の報告は少ない。広島市における小児がん症例は地域がん登録と組織登録により、すべての地域がカバーされており、その完全性と信頼性によってほぼ完全に把握されている。我々は広島市における近年の小児がん罹患率と生存率を報告する。対象は、広島市において広島市地域がん登録と広島県腫瘍登録(組織登録)の両方、またはどちらかに1998年から2000年の間に登録された15歳未満のがん患者である。広島市の小児がん罹患率は国際小児がん分類に則った12の分類ごとに算出し、日本における罹患率と比較した。5年生存率はカプラン・マイヤー法で算出した。1998年から2000年の間に新たにがんと診断された子どもは63人であった。死亡票のみで登録された症例(DCO)は1人だけであった(1.6%)。年齢調整罹患率(100万人対)は、男児で144.3、女児で93.9であった。12分類のうち白血病が最も多かった(29%)。この期間における死亡症例は13例であり、5年生存率は79%であった(95% 信頼区間:67%-87%)。小児がんの罹患率は日本全体の罹患率と比べて少し高かったが、診断分類による患者の相対的な分布は日本全体のものとほぼ同様であった。これらの結果は、腫瘍登録と組織登録の質が高いことによるのかもしれない。

要約は出版社(Asian Pacific Organization for Cancer Prevention)の許可を得て翻訳した。