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放影研報告書(RR) 2-93

原爆被爆者における乳癌の症例・対照面接調査。T.主要な影響

Land CE,早川式彦,Machado SG,山田 裕,Pike MC,秋葉澄伯,徳永正義
Cancer Causes and Control 5(2):157-65, 1994
要 約
広島・長崎の原爆被爆者および非被爆者の寿命調査集団から、被爆時年齢、都市および推定放射線量が一致するように選んだ女性乳癌症例(n=196)と対照症例(n=566)について、出産歴および病歴に関する面接調査を行った。本調査の主目的は、放射線量との相互作用の可能性をより詳細に調査できるような強力な乳癌リスク因子を確認することであった。他の集団について行われた調査から予想されるように、最初の満期出産時年齢と乳癌リスクとは強い正の関連を示した。最初の満期出産時年齢を調整した場合でも、出産数および総累積授乳期間と乳癌リスクの間には、負の関連性が認められた。月経困難症の治療歴および子宮または卵巣手術歴は55歳以上でリスクと正の有意な関係を示したが、これは更に調査が必要である。高年齢のリスク関連因子は50歳時のQuetelet指数(体重[kg]/身長[cm]2)、甲状腺病歴および高血圧であった。初潮年齢と閉経年齢のいずれもリスクと有意な関係はなかった。対象者本人あるいは近親者は、乳癌その他の癌の病歴情報についてはあまり知らされていないようであった。この所見は、日本人集団の家族性の癌パターンを研究するには新たな方策が必要かもしれないことを示唆している。