Menu does not appear
-- SiteMap

放影研報告書(RR) 4-93

原爆被爆者における乳癌の症例・対照面接調査。U.被曝線量との相互作用

Land CE,早川式彦,Machado SG,山田 裕,Pike MC,秋葉澄伯,徳永正義
Cancer Causes and Control 5(2):167-76, 1994
要 約
原爆被爆者の症例・対照面接調査において、乳癌と関連する三つのリスク因子を被曝線量との相互作用の観点から検討した。本調査では新しい技法を導入し、症例と対照を被爆時年齢と被曝線量が一致するように選ぶと共に、症例・対照データからではなくコホート集団から線量関連リスクを推定した。最初の満期出産年齢、出産数、総授乳期間などの各リスク因子は、リスクとの関係において被曝線量と相乗的関係を示すモデルにかなり適合することが判明した(一つの因子に関連を持つ絶対過剰リスクが被曝線量と無関係であると仮定する相加的相互作用モデルは、いずれのリスク因子についても当てはまらなかった)。この所見の持つ重要な意味は、低い最初の満期出産年齢、多産、長い総授乳期間がすべて放射線関連乳癌のみならず、対照の乳癌に対して防衛的に作用していることである。被爆時年齢別解析で、小期または10代に被爆した女性では、被爆後に早く最初の満期出産があると、放射線関連乳癌に罹患しにくいのではないかということが、示唆された。