Menu does not appear
-- SiteMap

放影研報告書(RR) 6-93

胎内被爆者の18歳時の5種類の人体計測値と線量との関係

中島栄二
Radiat Res 138:121-6, 1994
要 約
5種類の身体計測値[身長、体重、座高、胸囲、および稜間直径(二腸骨間径)]が18歳時の広島・長崎胎内被爆者に対して測られ、母親のDS86子宮線量との関係が解析された。胎内週齢は4期間(0−7週、8−15週、16−25週、および26週以降)に分割された。この分割は、放射線による脳障害に関する研究に基づいている。線形回帰分析により各身体計測値は線量増加と共に有意な短縮を示した。回帰係数は身長に対しては -2.65cm/Gy、体重については -2.46kg/Gy、座高については -0.92cm/Gy、胸囲については-1.37cm/Gy、稜間直径に対しては -0.32cm/Gyであった。5種類の身体計測値に対する線量効果の多変量検定統計量は有意であったが線量と胎齢期の交互作用は有意ではなかった。5種類の変量に対して主成分分析が行われた。第一主成分は体の全体的な大きさを表す指標である。第一主成分に対しては、線量効果は有意であったが、胎内週齢との交互作用は有意ではなかった。第二主成分はずんぐりした体形を表す指標である。第二主成分に対しては、線量効果は0−7週において特異的に有意であり、胎齢期0−7週における第二主成分への線量効果は、この週齢における奇形の発生を示唆する。