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放影研報告書(RR) 17-93

広島および長崎における原発性肝臓癌リスク因子の前向きコホート調査

Goodman MT,森脇宏子,Vaeth M,秋葉澄伯,早渕仁美,馬淵清彦
Epidemiol 6(1):36-41, 1995
要 約
原爆放射線被曝と疾患の関係を調べるために設定された広島と長崎の寿命調査集団のうち 36,133人を対象に原発性肝臓癌のリスク因子を調べた。原爆放射線の晩発効果を調べるために1978年から1981年までの間に当集団を対象として郵便調査を行った。その後の追跡調査期間中(平均8.61年)、両市の住民を基盤とした腫瘍登録を通じて原発性肝臓癌242症例を確認した。喫煙経験のない者と比べて喫煙者の肝臓癌相対リスクは 2.23(95%信頼区間1.53、3.23)であった。飲酒は肝臓癌リスクといくぶん正の関連があり、非飲酒者と比べて禁酒している男性の肝臓癌リスクは 2.33(95%信頼区間1.34、4.07)であった。飲酒者において、禁酒年数と肝臓癌発生率には反比例の関係が認められたが、これはおそらく、症状発現前の疾患の交絡効果のためであろう。女性ホルモン剤の使用は肝臓癌発生率と少し関連していた(相対リスク1.29、95%信頼区間0.59、2.84)。他の重要なリスク因子としては、放射線治療歴(相対リスク 1.79、95%信頼区間1.34、2.40)と糖尿病歴(相対リスク 1.79、95%信頼区間1.31、-2.43)が挙げられる。