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放影研報告書(RR) 19-93

小児期原爆被爆者の成人期における繰り返し測定した身長と体重の放射線誘発性遅滞

大竹正徳,藤越康祝,船本幸代,Schull WJ
Radiat Res 140:112-22, 1994
要 約
成長曲線分析法を用いて、成人健康調査第4から第7検診周期(1964−72年)において繰り返し測定した身長と体重の測定値について、被爆時10歳未満の被爆者の原爆放射線による発育遅滞を検討した。予想どおり、この成長分析で最も大きな有意差は男女間であった。しかし、身長と体重の4回繰り返し測定値のある被爆者において、被曝線量(DS86)と関連した有意に高い発育遅滞を認めた。一つの欠測値を持つ254人の身長と体重の3測定値について、一次の線形回帰モデルによって推定した期待値を欠測のあるところに補い、増加したデータセット(821例)の縦断的解析を行った結果、同様に放射線被曝による有意な発育遅滞を認めた。終戦直後期の栄養不足や正常な家族生活の崩壊のような要因が影響している可能性を評価することは困難であるが、成長曲線モデルに基づいて社会経済的要因の影響を考察した。