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放影研報告書(RR) 27-93

日本における診断前血清セレンおよび亜鉛値と肺癌および胃癌リスクとの関係

兜 真徳,今井秀樹,米沢仲四郎,錬石和男,秋葉澄伯,加藤寛夫,鈴木継美,Land CE,Blot WJ
Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 3:465-9, 1994
要 約
広島・長崎で1973年から1983年に胃癌に罹患した208人、肺癌に罹患した77人、ならびにこれらの患者と年齢、性、都市、採血が行われた季節の条件を合わせた対照者について、1970年から1972年に血清標本が採取された。血清中のセレンおよび亜鉛の平均値は、癌症例の方が対照者よりも若干(5%未満)低かったが、この差は有意ではなかった。肺癌の喫煙調整リスクは、血清セレンおよび亜鉛の値が最小四分位にある症例[オッズ比(OR)=1.8(セレン)および1.3(亜鉛)]でのみ高く、血清値の低下に伴う肺癌リスクの傾向は線形でも有意でもなかった。セレン値が最小(OR=1.0)の症例あるいは亜鉛値が最小(OR=1.2)の症例では、胃癌の余剰リスクはほとんどなかった。これら予備的所見は、血中セレン値の低下に伴う肺癌リスクの若干の増加を報告した他の報告から得た限られたデータを補強するものではあるが、この日本人集団ではセレンまたは亜鉛は正常範囲にあるので、肺癌あるいは胃癌との関連はほとんどないことを示唆している。