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放影研報告書(RR) 4-94

広島の日本人女性と米国の白人または日本人女性との椎体骨折の有病率の比較

Ross PD,藤原佐枝子,Huang C,Davis JW,Epstein RS,Wasnich RD,児玉和紀,Melton LJ
Int J Epidemiol 24:1171-7, 1995
要 約
背景 椎体骨折は、高齢の白人女性の間でよく発生するが、その有病率をアジア人集団と比較した調査はない。有病率の差を観察することにより重要な環境または遺伝要因を確認することができるかもしれない。我々は、標準的アプローチにより日本人、ハワイの日系米国人、米国の白人の椎体骨折の有病率を比較した。

方法 1982年から1991年の間に撮影された50歳以上の広島の日本人女性、ハワイの日系米国人女性、ミネソタの北米白人女性の脊椎のX線写真を入手した。骨折の定義は、椎体の高さが椎体別平均値より3標準偏差(SD)以上小さい場合とした。

結果 日系米国人に比べて、日本人女性の椎体骨折の有病率のオッズ比および95%信頼区間(CI)は、1.8 (95% CI:1.3−2.5)であり、ミネソタの白人は、1.5(95% CI:1.1−2.1)であった。オッズ比は、1人当たり二つ以上の骨折の有病率を比べると高くなる傾向にあり、日本人は3.2(95% CI:2.0−5.3)、ミネソタの白人は 1.9(95% CI:1.2−3.2)であった。日本人については同じような結果が椎体別平均値より4SD以上小さい場合を基準としても認められたが、白人のオッズ比は 1.2(95% CI:0.6−2.3)まで減少した。

結論 これらの三つの人口集団では、日本人が大腿骨頚部骨折は最も少なく、椎体骨折は最も多いという所見は、異なった危険因子が関与していることを示唆している。