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放影研報告書(RR) 5-94

原爆被爆者のグリコフォリンA遺伝子座における体細胞突然変異の解析:分析法の比較調査

Langlois RG,秋山實利,楠 洋一郎,DuPont BR,Moore DH,Bigbee WL,Grant SG,Jensen RH
Radiat Res 136:111-7, 1993
要 約
生体内体細胞突然変異のグリコフォリンA(GPA)測定法を、広島の原爆被爆者39人の血液を用いて行った。GPAのM、もしくはN対立遺伝子発現を欠いた細胞を数えるために、3種類の異なったGPA測定法を用いて、二つの研究室で並行解析を実施した。どの測定による結果においても、ヘミ接合体GPA変異体頻度(VF)において有意な線量依存の増加があり、ホモ接合体VF中にはこれより少量の増加が見られた。適合した線形線量反応関数の傾斜は、現在の調査で使用された測定方法間で、また、以前に報告された調査で得られた傾斜と有意な差はなかった。最も新しい測定法(BR6)は、従来の方法よりも精度が高く、将来の調査に最も適合する方法と思われる。異なった測定方法で同じ変異体細胞型を測定した場合、変異体頻度は、推定線量よりもよく相互に一致していた。これは、VFが適合線量反応と異なることの主たる原因が、測定法の不正確性ではないことを示唆している。被爆者の中には、線量反応から一貫した偏りが見られた者があったが、これはこれらの個人の線量推定値に誤りがあるか、感受性もしくは、その他の被曝における個人間の相違があることを示唆している。しかしながら、調査集団全体に関しては、M欠失とN欠失の変異体の測定上の食い違いは、確率的な因子が原爆被爆者個人のVFに重要な影響をもたらすかもしれないことを示唆している。