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放影研報告書(RR) 7-94

体細胞突然変異の癌発生リスク予知の可能性

秋山實利,梅木繁子,楠 洋一郎,京泉誠之,中村 典,森 武三郎,石川雄一,山木戸道郎,大濱紘三,児玉尚志,遠藤啓吾,Cologne JB
Health Phys 68(5):643-9, 1995
要 約
癌の体細胞突然変異理論は、最近の腫瘍抑制遺伝子の所見により科学的に強く裏付けられている。このため、さまざまな電離放射線への被曝あるいは独特の遺伝子型を有するために癌リスクの高い者も体細胞突然変異頻度が上昇すると予想した。本報では、赤血球グリコフォリンA(GPA)およびリンパ球T細胞レセプター(TCR)遺伝子に対して2種類の体細胞突然変異測定を、原爆被爆者、さまざまな癌患者、トロトラスト造影剤注入を受けた患者および高発癌性遺伝障害を持った患者など、癌発生リスクが高い集団に対して行った結果を報告する。GPAおよびTCR突然変異測定法は発癌に直接関連した遺伝子突然変異を検出するものではないが、両測定法により癌発生リスクが高い集団および癌患者の多くで突然変異頻度の上昇が認められた。対照群の値より約3倍高い値を示すこれらの人々の追跡調査を続けている。このようにこれらアッセイは、癌の高リスク群の同定および突然変異誘発物質の影響評価に役立つ高い可能性を示している。こうした情報は疫学調査に貴重なデータベースを提供するはずである。