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放影研報告書(RR) 8-94

28年間の追跡調査に基づく寒冷昇圧試験と高血圧発症との関連

笠置文善,赤星正純,嶋岡勝太郎
Hypertension 25(1):71-6, 1995
要 約
長崎の成人健康調査において、824人の正常血圧者(平均年齢35.8±10.8歳)を1960年から1988年まで追跡した調査に基づいて、寒冷刺激に対する血圧反応とその後の高血圧発症との関連について検討した。28年間の追跡期間中に 343人に高血圧が発症し、平均発症率は 1,000人年対24.6であった。初回検査時の安静時収縮期血圧、安静時拡張期血圧、body mass indexや到達年齢などの共変量はポアソン回帰モデルにより補正した。収縮期血圧反応は、独立で有意な予測因子であり、収縮期高反応者における高血圧の相対リスクは 1.37、95%信頼区間は1.10、1.71であった。拡張期血圧反応は、安静時の拡張期血圧を考慮したときのみ有意となった。寒冷昇圧試験は、高血圧易発年齢となる検査時年齢40歳以上の人を対象とするとき有効であるように思われる。今回の結果は、高反応が高血圧発症の予測因子であるという仮説を支持するものである。