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放影研報告書(RR) 18-94

原爆被爆者における白内障と脱毛の関係

錬石和男,Wong FL,中島栄二,大竹正徳,児玉和紀,調枝寛治
Radiat Res 144:107-13, 1995
要 約
1963年から1964年に行われた眼科調査を受けた原爆被爆者1,713人において、単位線量当たりの白内障形成の危険度は、被爆後67%以上の脱毛を報告した人(脱毛群)の方が脱毛の少なかった人や、なかった人(非脱毛群)に比べ有意に大きかった(<0.01)。同じような影響は白血病による死亡や染色体異常の頻度についても観察されている。これは脱毛群と非脱毛群の間の放射線感受性の差を示唆するとも考えられるが、線量推定が不正確なためともいえる。我々の計算では、DS86線量推定値に 48%の確率誤差が存在すると仮定すると、脱毛群と非脱毛群の白内障有病率の線量反応関係に完全な一致が得られた。放射線感受性の個体差の機序について可能性のあるものを検討した。