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放影研報告書(RR) 25-94

原爆被爆者におけるB型肝炎表面(HBs)抗原、HBe抗原、HBe抗体、抗原亜型の陽性率

錬石和男,秋葉澄伯,天野孝子,荻野隆章,児玉和紀
Radiat Res 144:215-21, 1995
要 約
原爆被爆者のB型肝炎表面(HBs)抗原陽性率と放射線被曝の関係を示した前回の調査に基づき、我々の隔年健診にHBe抗原、HBe抗体、HBs抗原亜型の各テストを取り入れて、B型肝炎ウイルス(HBV)感染活動状態を更に調査した。1979年7月から1981年7月までの期間に、原爆被爆者6548人についてHBs抗原を測定し、129人が陽性であった。このうち104人についてHBe抗原とHBe抗体を測定し、98人についてHBs抗原亜型を測定した。被爆者(平均肝臓線量0.58Sv)のHBs抗原陽性のオッズ比は被曝線量の増加と共に増加した(傾向の値=0.024)。被爆者のHBe抗原の陽性率およびHBe抗体の陽性率と被曝線量との関係の傾向の値は0.094と0.17であった。HB抗原亜型を測定したところ、広島・長崎ともに adr亜型が優勢であった。しかし、亜型の分布に被曝線量の影響はないように思われた。この結果、原爆被爆者はHBV感染に対して活動状態にあり、血清転換のメカニズムの異常が示唆された。