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放影研報告書(RR) 3-95

日本人集団における血清総コレステロール値の経時的変化,1958-1986年

山田美智子,Wong FL,児玉和紀,佐々木英夫,嶋岡勝太郎,山木戸道郎
J Clin Epidemiol 50(4):425-34, 1997
要 約
膨大な血清総コレステロール(TC)値が収集されている日本人コホート集団の28年間にわたる追跡調査は、TC値の経時的変化を調べるまたとない機会を与えてくれた。成長曲線モデルを使った縦断的統計解析法により、年齢に伴うTC値の変化が明らかになり、性、出生コホート、期間、都市および肥満指数と関連したTC値変化の特徴が明らかになった。

日本人のTC値は初期健診では西洋人と比べてかなり低かった。1958−1986年の調査期間中に、TC値は男女共に年齢の増加とともに著しく増加した。成長曲線モデルにより求められたTC値の勾配は男性より女性の方が急であり、40歳以上では性差が大きくなった。日本人の行動やライフスタイルの大きな変化、特に食事の西洋化が期間効果としてTC値に影響したと思われる。異なるコホート群に異なる年齢で作用した経時的変化の結果、TC値は若いコホート群で高かった。期間効果としてのTC値の増加は後期よりも前期の方が大きかった。これらの期間効果は男女とも同様に認められた。TC値は居住する都市によっても異なった。都市域の居住者のTC値は農村地域の居住者よりも高かった。1958−1986年の肥満指数の変化ではTC値の増加のごく一部しか説明できなかった。