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放影研報告書(RR) 4-95

閉経の血清コレステロール、血圧および肥満度の経過におよぼす影響

赤星正純, 早田みどり, 中島栄二, 嶋岡勝太郎, 瀬戸信二, 矢野捷介
Circulation 94(1):61-6, 1996
要 約
背景 冠動脈疾患危険因子に及ぼす閉経の影響を明らかにする目的で、血清コレステロール(mg/dL)、血圧(mmHg)と肥満度(kg/m2)の経過を調べ、閉経が、これらの経過に影響しているか否かを長崎の女性について研究した。

方法と結果 閉経の9年前から、閉経の9年後にかけてのコレステロール、収縮期血圧と肥満度の経過を、自然閉経579例(年齢40.2±3.1歳から57.9±3.1歳、閉経年齢49.4±3.0歳)、手術による閉経134例(両側卵巣摘出を伴う、あるいは、伴わない子宮摘出例、年齢34.9±4.5歳から51.7±5.1歳、閉経年齢42.9±5.0歳)、および年齢と時期をそれぞれ対応させた長崎の男性対照579例(年齢40.1±3.1歳から57.8±3.2歳)と134例(年齢35.2±4.5歳から51.6±5.0歳)において、1958年から1989年にかけてのデータを閉経時を基準として並び換えることにより求めた。コレステロールは、男女共に年齢とともに増加したが、コレステロールは、女性では自然閉経の3年前から自然閉経の1年後にかけてと、手術閉経の1年前から手術閉経の1年後にかけて有意に増加した。収縮期血圧と肥満度については、自然閉経および手術閉経と関連した有意な増加はなかった。男性では、コレステロールにも、収縮期血圧にも、肥満度にも、女性の自然閉経や手術閉経に相当する年齢に有意な増加は観察されなかった。

結論 自然閉経も手術閉経も、コレステロールにのみ影響する。コレステロールの増加は、自然閉経より3年先行して起こり、手術閉経では手術時に起こる。