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放影研報告書(RR) 12-95

原爆被爆者における皮膚の新生物の有病率

原爆被爆者における皮膚の新生物の有病率
山田美智子, 児玉和紀, 藤田正一郎, 赤星正純, 山田 悟, 広瀬寮二, 堀 真
Radiat Res 146:223-6, 1996
要 約
放影研の広島、長崎の成人健康調査において皮膚の新生物と電離放射線の関係を明らかにするために約7,000人の原爆被爆者について皮膚科的検査を実施した。皮膚癌だけでなく老人性角化症のような前癌病変も見つけるために、皮膚の入念な臨床的観察を行った。DS86被曝線量体系に基づいて線量が推定された5,955人の中から、5例の基底細胞癌、5例の老人性角化症、1例のボーエン病が組織学的に確認された。皮膚癌と皮膚の前癌病変を合わせた有病率がDS86線量に依存するかどうか検定した。その際、皮膚の新生物に影響する放射線以外の因子である職業上の紫外線被曝、年齢、性、居住都市についても解析した。基底細胞癌と老人性角化症の有病率はDS86線量の増加に伴って増えた。また、紫外線に頻繁に被曝する職業に従事していた人ではそのような職業に従事していない人に比べ、皮膚癌と老人性角化症の有病率が高かったが、性と居住都市では有意な関連は見られなかった。皮膚の新生物のDS86線量1Gy、職業上の紫外線被曝および検査時年齢の10歳増加に対するオッズ比はそれぞれ1.7、5.9、1.9であった。