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放影研報告書(RR) 8-96

被爆者に発生した単クローン性ガンマグロブリン血症を伴うMALT甲状腺リンパ腫の一例

錬石和男, 江崎治夫, 有廣光司, 岡本英樹
Surg Today 30:202-6, 2000
要 約
31歳で爆心地から1.5 kmで被爆した女性に発生した、単クローン性ガンマグロブリン血症(IgG kappa)を伴うmucosa-associated lymphoid tissue(MALT)甲状腺リンパ腫の一例を報告する。推定被曝線量は 0.2 Gyであった。甲状腺全摘により単クローン性ガンマグロブリン血症が消失し、髄外性甲状腺単クローン性ガンマグロブリン血症が示唆された。蛋白電気泳動に、正常、単クローン性免疫グロブリン血症の出現、甲状腺全摘による消失という三つのパターンが連続的に記録された。従って、MALT甲状腺リンパ腫摘出後の再発を監視するために単クローン性免疫グロブリン値のチェックが有用であることが示唆された。このリンパ腫と原爆放射線被曝との関連は薄いと考えられる。