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放影研報告書(RR) 12-96

日本人コホートにおける大腿骨頚部骨折の危険因子

藤原佐枝子,笠置文善,山田美智子,児玉和紀
J Bone Miner Res 12:998-1004, 1997
要 約
日本人のコホートから大腿骨頚部骨折の危険因子を求めた。1978−1980年に成人健康調査を受けた 4,573人(平均年齢 58.5±12.2歳)のコホートを、その後1992年まで2年ごとの健診で追跡した。追跡期間中に、55例の交通事故以外の大腿骨頚部骨折発生が医学記録によって認められた。ポアソン回帰解析で、多因子を補正すると、ベースラインの低肥満指数(BMI)、定期的アルコール摂取、椎体骨折歴および出産5人以上は大腿骨頚部骨折のリスクの増加と有意に関係があり、低牛乳摂取量と高初潮年齢は、骨折のリスクの増加と関係あることが示唆された。定期的アルコール摂取は、リスクを約2倍にした(相対危険度1.91、95%信頼区間1.07−3.42)。椎体骨折がある人は、ない人の 2.6倍リスクが高かった。5人以上子供を持つ女性は、1人ないし2人の子供を持つ女性に比べ2.5倍リスクが高かった。身長、健康状態、婚姻状態、魚・コーヒー・紅茶・日本茶の摂取、喫煙、原爆放射線被曝、閉経年齢と骨折リスクとの関連は認められなかった。骨折の相対リスクは、予防可能な危険因子(BMI低値、低牛乳摂取および定期的アルコール摂取)の減少とともに低下した。結論として、BMI、牛乳摂取、アルコール摂取、椎体骨折歴、初潮年齢、子供の数などの多くの因子が、大腿骨頚部骨折のリスクと関連があった。予防対策には予防可能な危険因子を減らすことに焦点を絞る必要がある。