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放影研報告書(RR) 4-97

T細胞レセプター非発現下でのヒトメモリーT細胞の寿命

梅木繁子, 楠 洋一郎, Cologne JB, Iwamoto KS, 平井裕子, 瀬山敏雄, 大濱紘三, 京泉誠之
Immunol Letters 62(2):99-104, 1998
要 約
T細胞レセプターのシグナル非存在下においてヒトメモリーT細胞が本来もつ寿命を推定するために,TCR/CD3複合体の発現を欠損した放射線誘発突然変異CD4+ T細胞を in vivoの細胞マーカーとして用いた。放射線治療を受けた婦人科癌患者末梢血のCD4+ CD45RA+ ナイーブおよびCD4+ CD45RA- メモリーT細胞分画におけるTCR/CD3- 突然変異T細胞の長期動態を解析した。これらの突然変異T細胞は割合および実数ともに放射線治療後対数的に減衰した。突然変異メモリーT細胞の推定半減期は2,3年であり,突然変異ナイーブT細胞と差はなかった。これらの結果は,TCR/CD3の非発現下ではメモリーあるいはナイーブの形質にかかわらず成熟CD4+ T細胞の寿命には限りがあることを示している。この知見は持続的なT細胞レセプターのシグナル伝達がヒトメモリーT細胞の生涯にわたる維持に必要であることを示唆しているのかもしれない。