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放影研報告書(RR) 6-97

4個の原発性腫瘍を発生したトロトラスト注入患者における複数かつ固有でさらに共通するp53遺伝子突然変異

Iwamoto KS, 水野照美, 倉田明彦, 益沢 学, 森 武三郎, 瀬山敏雄
Hum Pathol 29(4):412-6, 1998
要 約
50年前にトリウムを基調にした造影剤トロトラストを注入され、肝障害で死去する数カ月前まで健康であった一患者の解剖時に見つかった4個の原発性腫瘍のp53遺伝子突然変異を解析した。結果は慢性的なα線照射が主な原因となる要因であることを示唆している。複数の突然変異がすべての腫瘍組織、2個の胆管細胞癌、胃管状腺癌、肺偏平上皮癌そしてファーター膨大部腺癌で検出された。検出された点突然変異の総数は13個であった。更に、ホモ接合性の変異が正常小腸の広範な領域や非癌肝組織において検出され、これらはp53遺伝子変異を有する非癌細胞が生存に有利になったり、クローン性を持って増殖することを示唆している。