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放影研報告書(RR) 13-97

原爆被爆者肝癌におけるp53突然変異の頻度

Iwamoto KS, 水野照美, 徳岡昭治, 馬淵清彦, 瀬山敏雄
J Natl Cancer Inst 90(15):1167-8, 1998
要 約
比較的長期の潜伏期間を経て、広島、長崎の原爆被爆者に発生する肝細胞癌(HCC)の線量依存的増加に電離放射線が果たす機構上の役割は不明である。原爆によって誘発されたHCCのリスクの増加を説明する一助となる分子イベントに注目し、我々は 0mSvから 1569mSv(肝線量)の様々な線量域の放射線に被ばくした120人の被爆者のHCC組織における p53遺伝子を解析した。p53遺伝子点突然変異を有するHCC症例の割合は、統計学的(ロジスティック回帰法)に有意な線量効果関係を示した。被爆者において増加しているHCC発症の原因として、原爆放射線の細胞内標的(直接的あるいは間接的)が疑う余地もなく多数存在しているが、その一つがp53遺伝子であることを我々の結果は証明している。