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放影研報告書(RR) 12-99

日本人に認められたホスホグルコムターゼ1(PGM1)の10種のまれな変異型における変異の検出

高橋規郎, 大峰秀夫, 金子順子, 三浦昭子, 佐藤千代子
Human Biology 73(5):755-62, 2001
要 約
広島・長崎在住の日本人23,095人について以前行われた、赤血球中ホスホグルコムターゼ1(PGM1)のデンプンゲル電気泳動検査において、我々は14種のまれな変異型対立遺伝子座を検出した。これらのまれな遺伝子座の塩基配列の違いを決定するために、以前の電気泳動検査により9種のまれな変異型を有すると思われる24人の血縁関係のない個人から得た末梢Bリンパ球から細胞株を樹立した。これらの細胞株より抽出したmRNAから逆転写されたcDNAは、ポリメラーゼ鎖反応により増幅され、その塩基配列が決定された。アミノ酸置換の種類は各々のcDNA塩基配列決定により同定された。配列決定解析の結果は、同一の電気泳動型(PGM1 4HR3)を有すると報告された2人では、これらの電気泳動型をコードする対立遺伝子座は異なる塩基置換を有することを示した。そこで、これらのうち一方をPGM1 4HR4と新たに命名した。本研究において、10種の異なる変異型のアミノ酸置換がcDNA塩基配列決定により同定されたので、酵素活性に対する各々のアミノ酸置換の影響を詳しく推察することができた。コンピュータ・シミュレーションにより推定されたそれぞれの変異型の二次構造から、PGM1 4HR2に観察された活性の顕著な減少は、アミノ酸置換により導出された大きな二次構造の変化に起因することが証明された。結晶構造から、10種のまれな変異型のアミノ酸置換は、この酵素の活性中心の外側に位置していると考えられる。