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放影研報告書(RR) 15-99

膀胱がん罹患率と野菜および果物摂取との関連:原爆被爆者の前向き調査

永野 純, 古野純典, Preston DL, 森脇宏子, Sharp GB, 小山幸次郎, 馬淵清彦
Int J Cancer 86:132-8, 2000
要 約
22種類の食物摂取とその後の膀胱がん罹患との関連を、被爆者コホートにおいて検討した。対象は1979年から1981年の間に行われた郵便調査に回答し、追跡開始時(男性1980年1月1日、女性1981年2月1日)以前にがんの診断がなかった38,540人(男性14,873人、女性23,667人)である。食物の摂取頻度は、あらかじめコード化した回答選択肢を用いて調べた。1993年12月31日までに、450,326人年において114例(男性83例、女性31例)の膀胱がん罹患症例があった。統計解析には、グループ化生存データのためのポアソン回帰を用いた。緑黄色野菜と果物の摂取とリスクとの間には予防的な関連があった。性、年齢、放射線被曝、喫煙、教育水準、body-mass index、および暦時間を補正した結果、緑黄色野菜を「週に2−4回」および「ほぼ毎日」摂取する人の、「週に1回以下」摂取する人に対する相対リスクは、それぞれ 0.62(95%信頼区間 0.39−0.98)および 0.54(0.30−0.94)であった(トレンドp = 0.02)。これと対応する果物摂取の相対リスクは、それぞれ 0.50(0.30−0.81)および 0.62(0.39−0.99)であった(p = 0.06)。鶏肉の摂取が予期せずリスク低下と関連していたが、これを追加補正しても緑黄色野菜や果物とリスクとの関連は変わらなかった。肉および緑茶を含む他の食物の摂取は、リスクと関連していなかった。これらの結果は、野菜や果物を多く摂取することが膀胱がんに対して予防的であるという証拠を追加するものである。