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解説・総説シリーズ(CR) 2-89

原爆被爆者に基づく癌リスク推定:低線量への外挿、相対リスクモデルの使用及びその他の不確実性について

Pierce DA,Vaeth M
Low Dose Radiation: Biological Bases of Risk Assessment. Ed by Baverstock KF,Stather JW. London,Taylor & Francis, 1989. pp 54-69. (Proceedings of the 14th LH Gray Conference on Low Dose Radiation--Biological Bases of Risk Assessment, Oxford, 1988)
要 約
放射線影響研究所で収集された原爆被爆者に関するデータに基づいて、放射線誘発性癌リスクに関して導かれる一般論には、既知の数多くの不確実要素や近似値が関与している。例えば、低線量及び低線量率への外挿、時間的経過に伴う動向についての予測、標本分散、データの精度、他集団への当てはめ、簡略化の手法などがある。本報では、これらのうち最初の3要素を中心に幾つかの問題を論ずる。個々の被曝線量推定値に不確実性があることを考慮しながら、被爆者データと最もよく一致する最大“線形−2次”曲線についての検討結果を示す。相対リスクモデルの使用及び生涯リスクの予測について考察を加えるに当たっては、被爆時にある一定の年齢に達しており、その後現在までにその生涯の大部分にわたり追跡調査されてきた被爆者に関する結果に重点を置き、また小児期に被爆した者についてだされる結論における種々の問題点についても特記する。これらの結果と上述のその他の不確実要素についての簡単な考察とを併せ、過去15年にわたるリスク推定の発展について言及する。