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解説・総説シリーズ(CR) 1-96

原爆被爆者における癌リスクの単純な還元モデル

Mendelsohn ML
  • Modeling of Biological Effects and Risks of Radiation Exposure (NIRS Symposium Series No. 26). Ed by Inaba J, Kobayashi S. Chiba, National Institute of Radiological Sciences, 1995. pp 185-92. (Proceedings of the 26th National Institute of Radiological Sciences Symposium, Chiba, Japan, 8-9 December 1994)
  • 放射線生物研究 33(1):12-24, 1998
  • 要 約
    1) 広島・長崎の原爆被爆者データによると、染色体異常と白血病のリスクは共に二次関数的な線量反応を示すという点でよく似ている。他方、遺伝子突然変異と固形癌発生リスクは共に直線的な線形線量反応を示すという点で互いによく似ている。

    2) ヒトの癌においては、幾つかの発癌遺伝子や腫瘍抑制遺伝子に変化を生じていることが次第に明らかとなり、また、ヒトの累積癌死亡率がしばしば年齢の約6乗に比例することから、放射線は突然変異を一つだけ追加することによって発癌リスクを増加させるのではないかと想定できる。

    3) そうだとすると、一般人の累積癌死亡率が年齢のn乗に比例する場合、放射線被爆者ではこの関係はn-1乗に比例することが期待される。

    4) 原爆被爆者における固形癌発生率のデータは、まさにこうしたことが生じている事を示している。