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寿命調査 第9報 第2部

TR番号 5-81
寿命調査:第9報 第2部 原爆被爆者における癌以外の死因による死亡率、1950−78年

加藤寛夫, Brown CC, Hoel DG, Schull WJ
編集者注:この報告書に基づく論文は、下記の学術雑誌に掲載されています。
  • Kato H, Brown CC, Hoel DG, Schull WJ: Studies of the mortality of A-bomb survivors. Report 7. Mortality, 1950-78: Part 2. Mortality from causes other than cancer and mortality in early entrants. Radiat Res 91:243-64, 1982
  • 加藤寛夫, Brown CC, Hoel DG, Schull WJ: 原爆被爆者の死亡率調査。7.1950−78年の死亡率;第2部。癌以外の死因による死亡率及び早期入市者の死亡率。広島医学 36:193-206, 1983
  • 要 約
    1975-78年の 4年間における放影研寿命調査対象者中の死亡者数を調べ、1950年以来 28年間の死亡率を算定した。癌死亡率の解析は別に報告した(寿命調査第9報第1部)。本報では、癌以外の死因による死亡率も増加しているかどうか、あるいは放射線による非特異的な加齢促進が起こるかどうかを調べた。

    生命表方法によって推定した癌以外の死因による累積死亡率は、両市、男女および5つの被爆時年齢群のいずれにおいても、放射線量に伴う増加は認められなかった。

    癌以外の特定死因で、原爆被爆との有意な関係を示すものは見られない。したがってこの集団では、現在までのところ放射線による非特異的な加齢促進は認められない。

    1950年以前の死亡の除外による偏りの大きさを求めるために、三つの補足的死亡率調査を使用して、寿命調査の調査開始(1950年)以前の死亡率を再解析した。この偏りは、1950年以後に調査対象に認められた放射線影響の解釈に重大な影響を及ぼすとは思われない。

    極めて少ない量の誘導放射線を受けたと思われる早期入市者においては、後期入市者および0rad被曝群よりも死亡率が引き続き低い。この調査対象中の早期入市者には、白血病またはその他の悪性腫瘍による死亡の増加は認められていない。
    編集者注:本報の次の部分は、伝染性疾病頻度、アレルギー、悪性腫瘍、および公衆衛生の観点から興味深い他の多くの症状に関するデータを含む。

    挿入図表一覧

    1. 全死因による死亡の累積死亡率(1950−78年)、線量、市、性および被爆時年齢別
    2. 癌以外の死因による死亡の累積死亡率(1950−78年)、線量、市、性および被爆時年齢別
    3. 癌による死亡の累積死亡率(1950−78年)、線量、市、性および被爆時年齢別
    4. 線量別主要死因による死亡の観察数および観察死亡数と期待死亡数の比、100万人年rad当たりの過剰死亡数、1950−78年
    5. 新生物以外の全疾患による死亡の標準化死亡率(全国の死亡率に基づく)、被曝状態、期間および市別、1946−74年
    6. 新生物および血液疾患以外の全疾患による100万人年rad当たりの過剰死亡数、期間、市および性別、1950−78年
    7. 1950年以前の結核およびその他の感染性疾患による死亡率
    8. 早期入市者の入市年月日および爆心地からの距離による分類
    9. 早期入市者、後期入市者および被爆者(0rad)の対象者数ならびに観察人年、市別、1950−78年
    10. 早期入市者、後期入市者および被爆者(0rad)における全死因による死亡の観察数と期待数、死亡年および市別
    11. 早期入市者、後期入市者および被爆群(0rad)における白血病による死亡の観察数と期待数、死亡年および市別
    12. 早期入市者、後期入市者および被爆群(0rad)における白血病以外の全部位の癌による死亡の観察数と期待数、死亡年および市別
    1. 癌以外の全死因による累積死亡率、被爆時年齢および線量別、1950−78年
    2. 癌以外の全死因による1万人年当たりの死亡数、被爆時年齢別、1950−78年、100rad以上群対0rad群